母の思い出②

元々文章を書くのが苦手なので
ちゃんとしたことを書こうとすると
適切な言葉や表現が出てきませんが

今、親になり祖母になり初めて母のことを理解できることもあります。
今病院できざみ食しか食べることができなくなり
昔の凛とした面影もなくなった母の
若かった頃の思い出を記録しておきたいと
最近特に思うようになってきました。




母は文学少女だった。
いつも夢見る少女
歳をとってからもそうだったように思います。
お見合い結婚が普通の昔では
あまりなかった恋愛結婚で
父親に愛されて望まれて結婚した。
そしてそれは父親が死ぬ直前まで続いた。
父は母が大好きで
母親さえ傍に居てくれたらいいという人だった。

父が若くして亡くなった時
母はまだ52歳だった。
人相が変わるほど目を腫らし
棺桶にすがって
「私も連れて行って」
と泣き叫んでいた母を見て
その場にいた人から
まるで【ロミオとジュリエット】を見ているようだった。
と言われた。

その後の母の人生は
いつも父親の写真と一緒だった。
父が居なくなってから
もう30年以上になる

いつか母が旅立つとき
方向音痴の母が間違わないように
父が迎えに来るだろう。


一度の人生でそういう人に巡り合えた母は
幸せだったと思う。





さて、先日オークションでゲットした
あのドレスが我が家に来ました。
娘に作ったネックレスを着けて写真を撮りました。
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ある意味私も
いつまで経っても夢見る少女です(*゚▽゚*)

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昔の母の思い出①

今はアルツハイマーで私のこともわからなくなってしまい
会いに行っても目の焦点がどこを見ているのか、
言葉もちゃんとした聞き取れる発音もできなくなって
介護施設がある病院に入院している
母の昔のことをブログに残したいと思いました。



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母が好きだった私の作った栗巾着



母は田舎の貧しい家の10人兄弟姉妹の8番目に生まれたそうだ。
先に生まれた兄姉たちは皆優秀で国からの補助で進学したようなことを聞いたことがあります。
よく「自分は【俵ぶり】なの。
お兄さんやお姉さんが先に親の良い遺伝子を持って行って
ちょうど俵の底に残ったお米を逆さにして降って残ったお米を拾うように
残りの遺伝子をもらったのよ。」
と、笑いながら話していました。


その後の人生の中で【俵ぶり(たわらぶり)】という言葉を
聞いたことがありませんが
私からすると母は美人で頭がよくて会話も上手で
とてもかなわない存在だとずっと思いながら育ったのです。
私が学生時代友達を連れてくるといつも
皆、母のファンになり
いつの間にか母の周りで友達たちが集まり笑っていたから。

母は尋常小学校を卒業して洋裁の学校で専門技術を習い
そのまま就職しました。
本が大好きで、勉強が好きで、向上心がある母は
女学校に行きたかった。
その想いがとても強くて、自分の最終学歴をずっと隠し続けてきた。
「そんな下らないプライドなんか捨てて
自信をもって最終学歴を他人に言える方がもっと人格者よ」と
私はよく母に言っていました。

昔から
アルファベットも読めないのに
英語で替え歌を宙で覚えていたり
早稲田大学の校歌や
慶応大学の応援歌
を普通に歌いながら
縫い物をしているような母でした。
行ったこともないのに。。。(^^;

そんな母の思い出は沢山ありますが
とても印象に残っている記憶の一つに
寝る前の話し聞かせでした。

特にギリシャ神話はお得意で
「ナルシッソスはね☆!!
ある日森の泉の中にとても美しい人を見つけるの!
そしてその人に恋焦がれ
毎日毎日その人に会いに森に出かけたのよ~
(ここから覚えていない)
そして最後に水仙になってしまったんだって」
私はこれがナルシストのことだったのだと随分後から理解した。
この話を聞いたのは5、6歳の頃だったのだけれど
毎日毎日素敵な人に会いに行くナルシッソスのことを想像して
幼い私は眠れなくなるほど想像の世界に吸い込まれて行く。
後に映画で観るナルシストより
想像した彼ははるかに美しく艶やかな青年だった。

他に「トロイの木馬」、「アポロン」「ビーナス」。。。
特に「メデューサ」の話のときは夜中まで怖くて眠れない
こういうギリシャ神話のお話も幼い時に聞いた私は
あれがギリシャ神話だったことを後から知った。

他に日本の怖い話も沢山
おぼろげな記憶にあるのは
正直な青年が石になった村人を助けるために洞窟に入っていく
甘い声をかけられても決して振り向いても答えてもいけない
石になってしまうから。。。。。

とか
わがままなで自分勝手な女の子は
口から蛇やカエル、トカゲが出てくる
というお話

貧乏な家で母子二人で暮らしていた
可愛い美しい女の子が
お金持ちの家に貰われて幸せに暮らしていた。
ある日貧しい母へと持たされたお土産のパンを
洋服が汚れてしまうという理由で
水たまりに置いて踏み石にして歩いた。とか
今から思えばこれは道徳心を植え付ける教訓の話だったのかしら?



母は面白い話は言葉に抑揚をつけて面白く
恐い話は声を低くしてドスを効かせより恐く
怖い話はそれはもう恐ろしい顔までして(というかそう見えてしまう)。

私はある日は心躍らせる少女になり、
ある日は恋する乙女になり
またある日は井戸からお化けが出てきたらどうしようと怖がる子供。
頭の中だけで
沢山の妄想が広がって
今思い出すだけでも空想の世界に入り込める気がするのです。

残念なことは
このお話を全てほとんど忘れてしまった私は
娘や孫にお話ができないことです。

まして母のように面白く怖く話せない。


今でもやはり母には敵わないです。
活字が嫌い、文章が嫌い、本もどちらかというと苦手
そんな私が空想の世界で思いをめぐらせることができるのは
やっぱり母のおかげでしょうか。

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